日本では、スマートフォンの普及率が年々高まっています。特に20代から50代の世代では、ほぼ100％の人々がスマートフォンを所有していると言えます。60代では約8割、70代でも約5割の方がスマートフォンを持っています^※1。

　※1　総務省　令和５年通信利用動向調査の結果より

このように近年シニア世代にとっても身近な電子機器となってきたスマートフォンですが、「スマートフォンは持っているけどあまり使っていない」「スマートフォンを使いこなせていない」などという声を教室でも聞きます。たくさん機能があるスマートフォンなので、自分に合った使いこなしができるようになると日々の生活が楽しくなるかもしれません。

そこで、シニアにも便利に使える点と注意したい点を簡単にまとめてみました。これまで使ったことのない使い方に興味を持ったら挑戦してみてはいかがでしょう？

スマートフォンの便利さ

• ◆　家族とのコミュニケーションを活発に
  　自分の生存確認を行いましょう。LINEや写真共有アプリ（Google Photo、みてね、等）を使って家族と普段からつながることで、同居していない家族の近況を知るだけでなく、自分の生存を通知できます。
  
  
• ◆　健康管理に使う
  　簡単に健康管理ができます。ヘルスケア機能を利用して、歩数や血圧等を記録することで健康管理ができます。またヘルスケア機能と連携できるポイントアプリを使えばポイントを貯めてお買い物に使えたりできます。さらにお薬手帳アプリなどで薬の飲み忘れ防止もできます。
  
  
• ◆　カメラ機能で「記録する・楽しむ」
  　お出かけや旅行の記録はもちろんですが、ほかにも食事の写真を撮っておくことで健康診断や通院時に普段の食事内容を簡単に提示できます。また、読んだ本の表紙を撮影して記録しておくのもいいかもしれません。
  
  
• ◆　音声アシスタント機能を使いこなせば便利
  　SiriやGoogleアシスタントなどの音声アシスタントを活用しましょう。天気予報やアラームの設定が簡単に行えます。また、文字の入力を音声で行えばとても楽です。
  
  
• ◆　資産管理アプリを使って家計や年金を把握
  　大切な資産管理も行えます。家計簿アプリで日々の家計管理を行ったり、銀行アプリを使えばわざわざ銀行まで行かなくても資産を把握できます。
  
  
• ◆　懐かしい漫画をスマホで読める
  　漫画アプリで懐かしい漫画を手軽に読めます。
  
  
• ◆　スケジュール管理を活用する
  　大切な約束やイベントを忘れないようにカレンダーアプリを使いましょう。通知機能を使えば事前に知らせてくれるので便利です。また、スケジュールを家族と共有することもできます。
  
  
• ◆　覚え書き用にスマホを使う
  　買い物メモや覚え書きをメモ帳アプリに書いておきましょう。
  
  
• ◆　ビデオ通話やオンラインセミナーに参加
  　ZoomアプリやLINEアプリを使って遠隔地の仲間や複数の友人とコミュニケーションがとれます。また、オンラインセミナーにも参加できます。
  
  
• ◆　緊急通報機能を備えている
  　緊急時の連絡にも役立ちます。また、防災アプリを使って災害から身を守る行動を早めにとりましょう。
  
  

スマートフォンの注意点

• ◆　ながらスマホに注意
  　歩きながらスマートフォンを操作したり、運転中のスマートフォン操作は厳禁です。
  
  
• ◆　IDやパスワードの漏洩に注意
  　IDとパスワードは銀行の口座番号と暗証番号のように大切な個人情報です。忘れないようにメモを取り、他人に知られないことが大切です。パスワード管理アプリやセキュリティアプリを利用することもお勧めです。