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デジ・ライフコラム
これまでのキッズプログラミングのコラムではScratch(スクラッチ)やロボットプログラミングについてご紹介いたしました。
(過去の記事が気になる方はコチラから→https://school.nojima.co.jp/column/20241230/)
今回は、私たちのスクールで生徒様方が受講されているプログラミング講座の内、『QumcumBasicコース・QumcumAdvanceコース』の学習教材「Qumcum(クムクム)」についてをご紹介します!

INDEX
Qumcum(クムクム)とは
Qumcum(クムクム)は、株式会社クレタリアより、35年の歴史を持つIT系開発会社と協力し、だれでもが楽しく親しみを持って自然にプログラミングをマスターできるようにと思いを込めて開発をしたプログラミング学習教材です。
内部には7個のモータが内蔵されており、距離センサや、ライトの点滅、様々な音を含めた、言葉を発することができます。 また、スクラッチの画面を利用してScratch(スクラッチ)で作ったゲームに合わせた動きを作るなど、従来のScratch(スクラッチ)での学習の幅をさらに広げることもできるという、組み込み型のプログラミング学習教材として理想的なコンテンツです。
試しに手や頭を動かしてみる
早速、手や頭を実際に動かしてみましょう!
クムクムのプログラミング方法は『Scratch(スクラッチ)』や『SPIKEPrime(スパイクプライム)』と同様にワードブロックを使用する方法と、オブジェクト指向言語の一つである『Python』を使用する方法があります。
今回は見てわかりやすいように、ワードブロックでのプログラミングをしていきます。
早速プログラムを組んでいきましょう(´-ω-`)

あれれ?動きません……。(汗)
今までのやり方なら、間違いなくこのプログラムで行けそうな気がします。
しかし、どうやらQumcum(クムクム)には少々マニュアルチックな、レベルアップした考え方が必要なようです。
ということで次のプログラムを見てみましょう!

なんだか倍くらいプログラムが増えましたね(汗)
モータの電源を付けたり、1秒待って間隔をあけたり、『動かす』というブロックを挟み込んでいます。
恐らくこれは今までにはなかった、正確には、頭の中で無意識に省略していた考え方だと思います。
しかし、プログラミングの世界においでは重要な考え方なのです。
解説をする前に、実際に動くことを確認してみてください。
しっかりと動いていることを確認して頂いたところで、わかりやすく解説していきます。
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最初のプログラムで使用していた「手を(頭を)○○度にする」というブロック。
今までの感覚でみれば、『指定した部位を条件にそって動かすもの』と読み取れます。
しかし実際にはこんな感じ→「〇〇度に動かすので、モータ動かす準備をしてください」と言っているにすぎません。※あくまでイメージとしての内容です。
ここまで宣言した後に『動かす』ブロックを入れることで「準備できました。では動かします!」となるわけです。
さらに、意外と重要なのが、「1秒待つ」というブロックです。
このブロックは次のプログラムを実行する前に指定した時間待つというもの。 ここで思い出してほしいのがScratch(スクラッチ)におけるプログラムの進み方の法則です。
プログラムは上から下に1つずつ、パソコンの認識速度で実行されていく
ということです。 パソコンの速度なので、私たちの感覚なんかよりももっと早くプログラム実行しようとしてしまいます。
先ほどの、うまく動いたプログラムを思い出してください。
モータはすべて1秒で動かすようにプログラムされています
察しの良い皆さんはもうお気づきですね?
そうです。 プログラム全体の実行速度は、モータが動き終わるのを待ってはくれません。
もちろんしっかりと順番通りに動いてくれることもありますが、モータの速さだけでなく、プログラミングをしているパソコンのWi-Fi環境、Qumcum(クムクム)のBluetoothの接続環境によっては、こうした調整をしないと上手く動かないこともあるのです。
これは、組み込み系のプログラミングにおいては基礎的な考え方でもあります。
距離センサの活用
実は先ほど動かしていたQumcum(クムクム)の頭には、「距離センサ」が搭載されています。
距離センサとはその名の通り、物質との距離を計測するセンサのことです。

よく見ると目の黒い網の後ろにレンズのようなものが見えるのがわかりますね。
これを先ほどのプログラムに合わせて利用すると、下のようなプログラムを作ります。

他にも挨拶をしたら返してくれたり、遠くに離れたら「バイバイ!」っと手を振ることもできるようになります。
最後に……
Qumcum(クムクム)ロボットはいかがでしたか?
挨拶をしたり、音楽を奏でたり、ライトでいろいろな光を出したり、まだまだQumcum(クムクム)にはできることがたくさんあります。
そして群を抜いてすごい特徴は、Scratch(スクラッチ)のようなわかりやすいプログラミングで、二足歩行までできてしまうという点です。
二足歩行は様々なロボットにおいて、第一の大きな課題ともいえる難関です。
さらなるレベルアップとして、Qumcum(クムクム)はPython言語でのプログラミングも可能です。
皆さんもぜひ、Qumcum(クムクム)ロボットでの二足歩行を目指してみるのはいかがでしょうか?
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。プログラミングのコラムは次回2月はお休みです。
また3月30日をお楽しみに!