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デジ・ライフコラム

AdobeのAIは何がすごいの?

 こんにちは。今日はAdobe(アドビ)という会社と、その製品に使われているAI(人工知能)についてのお話です。
 「AIってロボットのこと?」
 「Adobeって聞いたことあるけど、何してる会社?」
 「CMですごいと思ったけど、よく分からない」
そんな感じでも大丈夫です。デザインとテクノロジーの世界を、ちょっとのぞいてみましょう!

 

■ Adobeってどんな会社?

 

 Adobe(アドビ)は、アメリカにあるソフトウェア会社です。特にクリエイティブな仕事(デザイン・写真・映像・イラストなど)をする人々にとってはなくてはならない存在です。
 代表的な製品はこちらです。


● Photoshop(フォトショップ): 写真を編集したり、絵を描いたりできる。魔法みたいに背景
を消したり、肌をキレイにしたりもできます。
● Illustrator(イラストレーター): イラストやロゴ、図形を作るのが得意。線や形をきれいに作
れます。
● Premiere Pro(プレミアプロ): 動画編集ソフト。YouTube動画を作る人にも人気。
● After Effects(アフターエフェクツ): アニメーションや映像の特殊効果を作る。


 以前は手作業や専門知識が必要な場面が多い分野でしたが、今はAIの力を借りて、誰もがもっと簡単・スピーディーにできるようになりました。

■ AdobeのAIってどんなもの?どこにいるの?

 

 AI(エーアイ)は「Artificial Intelligence」の略で、人工知能という意味になります。
つまり、「人間のように考えたり、判断したりするコンピュータの頭脳」のようなものです。

 
 昔のコンピュータは決まった命令しかできなかったのですが、AIを使うことで「学習し、自分で考えて判断する」ことができるようになりました。今ではインターネットで検索するときやデータ分析など、さまざまな分野で活用されています。

 

 AdobeのAIは主にアプリの中に、大きく分けて2種類います。「皆さんが快適に操作できるようサポートするAI」と、「イメージを形にしてくれるAI」です。たとえば、次のようなことができます。


● 写真の中の人や物を自動で見分ける(猫と犬を判別するなど)
● 声や文章を聞いて、意味を理解する
● 絵を描いたり、写真の途切れた部分を付け足す


 そして今、Adobe製品はこのAIの力でどんどん進化をとげています。

■ その名は「Adobe Sensei(センセイ)」!?

 まずひとつめ、「皆さんが快適に操作できるようサポートするAI」は「Adobe Sensei」といいます。名前が「センセイ」ってちょっと意外ですね。由来はそのまま日本語の「先生」で、アプリ開発者達のリスペクトが込められているそうです。
 スペシャルな指導者=Sensei(センセイ)という名付けにふさわしく、他のAIに負けない機能を備えています。


【PhotoshopのAI機能】
● 空を自動で置き換える:晴れた空を夕焼けに一瞬で変更できます。
● 選択範囲の自動化:人や猫を選びたいとき、昔はポチポチと手で選択していましたが、今は
AIが自動でピタッと選んでくれます。
● 顔の表情を変える:笑ってない顔を、笑顔にできたり。ちょっと怖いけどスゴイ。


【IllustratorのAI機能】
● 手描きの絵をベクター化:ノートに描いた落書きを、キレイなデジタル線に変えてくれます。ベクター化すると、拡大縮小しても絵がギザギザになりません。
● 配色の提案:色の組み合わせが苦手な人も、AIがオシャレに色を選んでくれます。


【Premiere ProのAI機能】
● 自動で字幕を作る:話した内容を聞き取って、テロップを作ってくれます。
● 動画のリフレーミング:横長の動画をスマホ用に縦長に直すのもAIにおまかせ。

 

 こうした機能が、初めて操作する人でもスムーズに使えるようになりました。

■ じゃあAIがいれば人間は何もしなくていいの?

 それは違います。
 AIは便利な道具ですが、全部まかせっきりにしてしまうと、似たようなデザインばかりになってしまったり、思いもよらないトラブルを招くこともあります。(正義のヒーローをイメージしたのに、悪役のソードをもっているぞ?という件もありましたね)


 たとえば、Photoshopで空を変えることができても、

 

 「どんな空にするか? 」
 「写真全体の雰囲気はどうしたいか? 」
 「 明るく元気にする?しんみり切なくする? 」


そうしたアイデアや、何が良いかを選び取るセンスは、人間に頼るところが大きいです。AIは助けてくれる心強い相棒ですが、完全な人の代わりにはなれません。

■ AIと一緒にやってみよう!

 

 AdobeのAI技術はどんどん進化し、今では話しかけるだけでデザインができる機能も誕生しました。これがふたつめ、生成AI「Adobe Firefly」です。他との大きな違いとして、ビジネスでも使うことができ、著作権のことをよく考えられた、ハイクオリティな画像生成が可能となりました。

 

 数々のAIの中で、 Adobe AIの強みは、色々なAIサービスをあちこちに行ったりせず、すべてアプリの中でシームレスに、簡単に行うことが出来る点です。


  「宇宙で踊る猫のイラストを描いて」

……とひとこと言えば、AIがイラストをパッと描いてくれます!そしてそのまま編集ができます。
 おどろきですが、これは「発想力」や「想像力」、「誰かに自分のイメージを伝える力」がもっと大切になる時代だということでもあります。


 

 試しに、実際に「猫もダッシュするサマーセール」のポスターをAIと作ってみましょう。
まずは作りたいもののメモを用意します。短い文章でOKですよ!

「三毛猫がびょーんとジャンプしている綺麗な画像」を考えてもらいます。


 次にそれをAdobeのアプリに伝えます。(今回はPhotoshopを使用します)
英語の方が伝わりやすい場合もあるので、うまくいかないときは英語に翻訳してみましょう。
 

右のサンプルから近いイメージを選んで、参考にするのも良いですね。
色々な案が出てきました。三毛猫というよりサビ猫寄りになってしまいましたが……。


 今回は「背景を消して、とびだす感じの背景をつけたいな」と思ったので、右の「背景がグレー無地」になっているものを選びました。ネコの柄や背景も、言葉を増やすと細かく指定して生成できます。
(茶白のキジトラ、模様や毛色の量、白い背景、ポーズなど)
 

背景もAIに切り抜いてもらいました。


 背景がシンプルなほど、髭や毛並みなどの細かいところもしっかり切り抜けます。
(右の図は森のような背景があったため、髭がうまく切り抜けませんでした)
 


 では続けて、背景を付け足してみましょう。
 「サマーセール」がお題なので、海などもいいですが、「漫画のようにビューンと夏空を飛ぶ」イメージにします。
 


  ……………AIにうまく伝わらなかったようです。
それでも近いイメージのものが一つだけ出来たので、中央の画像をベースに頑張ってみましょう。
 


  夏らしく青と白を使ってみたり、必要な文字を入れてみたり。
AdobeのAIは、ほかのAIではまだ難しい『文字の生成』も得意です。
 「こんなイメージのタイトル文字を描きたいな」という相談もOK。
今回はここは人が担当します。
 


 色々な加工を入れて完成です。
 うまくイメージ通りにいかなかったとき、前に生成したもののほうが良かったかな?という時は、前に戻って作業することもできます。
 このようにAdobeのAIは作業の高速化や、とにかく沢山イメージを形にしなければならないとき、サンプルやアイデア出しにも便利です。

■ 最後に:新しい形のクリエイティブ

 AdobeのAIは、従来の仕事を高速化し、もっと楽しくしてくれます。
しかしなにより大切なのは「作ることが好き!」というはじめの気持ちです。
 イラストが好きでも、動画が好きでも、写真が好きでも、どんなクリエイティブな世界にもAIは強い味方になってくれるでしょう。
 今日からちょっとだけ、AdobeとAIで楽しい作品づくりを始めてみませんか?


 【おまけ:無料体験もあります】
 Adobeのソフトは、最初の7日間だけ無料でお試しできます。まずは現在のPhotoshopや
Illustratorを触ってみて、「AIって本当にすごいのか?」「昔とどんなところが変わったの?」などを
確かめてみてくださいね!

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