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デジ・ライフコラム
最近、「新しいOutlookをお試しください」という表示を見たことはありませんか? Outlook(アウトルック)を開いたとき、画面の上の方に「新しいOutlookを使ってみる」というスイッチのようなボタンが出てきて、「押していいのかな?」と迷ってしまう方も多いようです。
今回は「新しいOutlook」と「クラシックOutlook」の違いについて、パソコン教室ならではの視点から、わかりやすくご紹介します。
そもそもOutlookってなに?
Outlookは、Microsoftが提供しているメールソフトです。メールの送受信だけでなく、予定表(カレンダー)、連絡先の管理、タスクの確認など、ビジネスでも個人でもとても便利に使える多機能なツールです。
WindowsパソコンにOfficeを入れると一緒に入ってくる「Outlook(クラシック版)」と、Windows11やMicrosoft 365で使える「新しいOutlook(New Outlook)」の2種類が存在しています。
新しいOutlookとは?
新しいOutlookは、よりシンプルで軽快なデザインに刷新された、比較的新しいバージョンです。見た目がスッキリしていて、操作がタブレットやスマートフォンのOutlookアプリに近いデザインになっています。
Microsoftは今後、この「新しいOutlook」に機能を集約していく方向で開発を進めているようです。つまり、これからの標準スタイルはこちらになる可能性が高いということです。
大きな違いはここ!
◆ 見た目と操作感がスッキリ クラシックOutlookに比べて、新しいOutlookは画面がシンプルです。余計な枠やボタンが減り、初心者にもわかりやすいデザインに改良されています。スマホでOutlookアプリを使ったことがある方にはなじみやすい画面です。
ただし、逆に「長年クラシックを使ってきた人」にとっては、少し違和感を覚えるかもしれません。ボタンの場所が変わっているため、「あれ、添付ファイルはどこから?」と迷うこともあります。
起動が速く、動作が軽い 新しいOutlookは、Web技術をベースにして作られているため、パソコンの中で動かすアプリというより、「Outlook.comのウェブ版」に近い仕組みです。そのため、起動が速く、比較的軽快に動きます。
ただし、インターネット接続が前提となるため、ネット環境が不安定な場合には注意が必要です。
◆一部のアドインや機能が使えないことも クラシック版で利用できていた一部のアドイン(外部の追加機能)や、複数アカウントの切り替えなど、一部の機能が新しいOutlookではまだ非対応だったり、使い勝手が違う場合があります。
特に、業務で使っている方や複雑なルールを設定している方は、切り替え前に慎重に確認する必要があります。
どっちを使えばいいの?
● 初心者やメール・予定の基本機能だけ使う方 👉 新しいOutlookがおすすめです! 画面がわかりやすく、必要な機能がコンパクトにまとまっています。メールやカレンダーの操作も直感的にできるので、これからOutlookを始める方にはピッタリです。
● 長年クラシック版を使ってきた方、細かい設定や機能を使いこなしている方 👉 クラシックOutlookを継続がおすすめ! 特に仕事で使っていて複雑なルール設定やアドインを使用している場合、新しいOutlookに切り替えると「一部の機能が見つからない」と困ることもあります。
切り替えはどうすればいい?
Outlookの右上にある「新しいOutlookを使ってみる」のスイッチをオンにすると、数秒で新しい画面に切り替わります。元に戻したくなったときは、同じ場所にある「以前のOutlookに戻る」で、簡単にクラシック版に戻すことができます。
つまり、切り替えは「お試し」が可能なのです。しばらく両方使って比べてみるのも良いでしょう。
パソコン教室からのひとこと
新しいOutlookは、これからのスタンダードになる可能性がありますが、「今すぐ切り替えなければならない」わけではありません。無理に変更する必要はありませんので、操作に不安がある方は、教室の授業や個別サポートを活用しながら、少しずつ慣れていきましょう。
「変わること」は時に不安もありますが、新しいスタイルに触れることも学びの一つです。皆さんのペースで、楽しくパソコンを使いこなしていきましょう!