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デジ・ライフコラム
「ゲームを作ってみたい!」「将来はゲームクリエイターになりたい!」
そんな夢を持っている皆さんにとって、最初に出会うものがScratch(スクラッチ)かもしれません。学校や色々な教室でもおすすめされる、ゲームやアプリが簡単に作れるプログラミング言語です。
でも、ふと思ったことはありませんか。
「こんなブロックみたいなのを並べるだけで、本当にプロになれるのかな?」
答えは──「もちろん!」
ただし、ちょっとした工夫も必要です。
今回は、Scratchから始めてプロに近づくためのステップや、
色々なプログラミング言語 ───── Python・Unity・Minecraftとの組み合わせ技まで、楽しく紹介していきます!
INDEX
⬛Scratchって何がスゴいの?

「Scratch(スクラッチ)」は、プログラミングをブロックで組み立てるタイプのツールです。文字を打たなくても、「イベント」「動き」「見た目」などのブロックをパズルのようにつなげるだけで、キャラクターを動かしたり、ゲームを作ったりできます。
⚫Scratchでできること:
・ アクションゲームやクイズ、音楽ゲームなどが作れる
・ステージやキャラクターを自分で描ける
・作品を世界中の人と共有できる
「Scratch=子ども用」と思う人もいますが、ロジック(考え方)は本格的なプログラムと同じです。
Scratchをしっかり学べば、あとでPythonやUnityに進むときとても有利になります。
むかしのプログラム学習は、英語が苦手な小さい子には難しいものでした。(現在は日本語のやさしいプログラムもありますが)ブロック遊びのように直感的に組み合わせる操作、大きな絵のアイコンで小さい子も理解できるのは、Scratchならではの魅力です。
⬛Pythonってどんな言語?

「Python(パイソン)」は、大人の世界でも人気のプログラミング言語です。
Scratchと違い、ブロックではなく英語でプログラムを書きますが、読みやすくてやさしい文法なので、最初の本格言語としてピッタリです。
「大ヘビ」というこの名前は、イギリスのコメディアン・グループ「モンティ・パイソン」から来ています。日本でいうと「ドリフターズ」でしょうか……(知っているかな?)
⚫Pythonでできること:
・AIやロボットの制御
・アプリ開発
・Webページの自動更新
・Minecraftをプログラムで動かす
ぐっと出来ることの幅が広がりますね。
たとえばMinecraft Java版では、Pythonを使って「自動でブロックを積む」「モンスターを出す」「建物を生成する」ことができます。巨大建築も夢ではありません!
⬛Unityってなに?C#ってなんだ?

「Unity(ユニティ)」は、プロのゲームクリエイターが実際に使っているゲーム開発ツールです。
2Dゲームから3Dゲームまで作ることができ、数々の有名なゲームもUnityで開発されています。
ゲーム実況の動画などで「名前だけは聞いたことがあるなぁ」という人も多いのではないでしょうか?驚くべきことに、無料で使えるツールなのです!
(※ 収益が無料ライセンスの規定内であれば)
Unityで使うプログラム言語は「C#(シーシャープ)」です。
C#は少し難しい言語ですが、ScratchやPythonでロジックの基本を学んでおけば、十分対応できます。Unityは、PCゲームやスマホアプリだけでなく、SwitchやPSなどの家庭用ゲーム機でも配信が可能です。
⬛「学びの流れ」を見てみよう

プロのゲームクリエイターを目指すなら、次のようなステップが理想です。
1. Scratchでロジックを学ぶ: どんなゲームにする?どう動かす?を「考える力」が身につく
2. Pythonでコードを書く練習: 英語でプログラムを書く「表現力」がつく
3. Unityで本格的にゲーム開発: 世の中に出せる「本物の作品」が作れる
この順番で進めば、楽しく学びながらレベルアップできるでしょう!
⬛Minecraftとの合わせ技が楽しい!

レベルアップを実感しながら楽く学ぶなら、おすすめは「Minecraft」です。
Minecraftは、ゲームとして遊ぶだけでなく、プログラムで操作することもできます。
・教育版Minecraft: Scratch風のMakeCodeやPythonが使える
・Java版(PC): Pythonで制御、Mod開発も可能
Scratchで学んだ考え方をMinecraftの世界で活かすことができ、3Dで動くゲームや自動建築などが実現可能です。
「ゼロから3Dゲームなんて作れないよ~!」
そんな人にもオススメ!
ゲームのアイデアはあるけど、コードが書けない。ゼロから全部作るのは苦手…そんな人でも、
Minecraftの世界でならプログラミングを体験しやすいでしょう。
⚫ブロックを組んで自動建築
⚫コマンドでモンスターを操作
⚫Add-onでゲームルールを変更
こうしたScratchで学んだ「動きの考え方」や「条件の使い方」が、そのまま応用できます。
⬛まとめ : Scratchだけでプロになれる?

答えは「目指せます!」。
それでも成長する中で、Scratchだけでは何かが足りないことに気づくでしょう。
大切なのは、
⚫考える力(Scratch)
⚫書く力(PythonやC#)
⚫形にする力(UnityやMinecraft)
これらをバランスよく育てていくことです!
Scratchはそのスタート地点として、とても優れた学び道具です。
プロのゲームクリエイターになるには、遊びながら学ぶのが近道。
Scratchで「考える力」を身につけたら、PythonやUnityへと世界を広げていきましょう!