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デジ・ライフコラム

XLOOKUPを使ってみよう!

Excelの2021から新たにXLOOKUPという関数が追加されました。
表の中から特定の文字や数字を検索して表示させることのできる関数です。
これまでは主にVLOOKUPといった検索用の関数が使われてきましたが、どうして新しく追加されたんでしょうか?
どうやって使えばいいんでしょうか?
この記事を読めばその理由から使い方までしっかり把握することができますよ!

 

VLOOKUP関数の弱点とは?

まずはこれまでメインよく使われていたVLOOKUP関数についてお話ししたいと思います。
とても便利な関数ではありますが、いくつかの弱点がありました。

検索範囲が左から右に限定される

VLOOKUP関数は、検索範囲の最初の列(左端の列)から検索を行い、表示させる値は常に検索範囲内で右側の列である必要がありました。つまり、検索する値が表示させる値より左側にあるときはそもそも使うことができなかったのです。

列番号の指定が必要

検索した値を見つけた後、どこを表示するかを指定する必要があります。VLOOKUP関数ではこの指定に列番号を用いています。2列目を表示とか3列目を表示という感じです。
一見問題ないように見えますが、直接数字で指定するのでオートフィルをかけたときに数字は変更されず表示したい値がずれてしまうことがあります。
また、後々、検索範囲の表の一部を削除したり挿入するということがあった場合も、数値指定が邪魔をするので一つ一つ式を入れなおさないといけなくなってしまいます。

エラーメッセージの指定ができない

VLOOKUP関数ではエラーがあった場合#N/Aとだけ表示されます。これではエラーがある場合の見栄えが非常に悪くなってしまいます。IFERROR関数を使うことで解消はできますが、いちいち組み合わせると式が複雑になりめんどくさいです。

 

弱点を上げればキリがありませんが、代表的なものとしてはこのあたりでしょうか。これらの弱点を克服するために先ほど出てきたIFERROR関数やINDEX関数、MATCH関数などが用いられてきましたが、やはり式が複雑になるためどうにかならないかなぁと考えていた人も多かったはず。
これらの弱点を克服したものこそがXLOOKUP関数なのです!!

 

XLOOKUP関数ってどんな関数?

XLOOKUP関数は次のような仕組みで成り立っています。

 

関数の解説

=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 返す範囲, [見つからなかった場合の返り値], [一致の種類], [検索方向])

検索値::探したいデータ。
検索範囲: 検索値を探す場所。
返す範囲::検索値が見つかった場合に、表示させたい値。
見つからなかった場合の返り値:見つからなかった場合に表示させる文字や値
一致の種類:0(完全一致)、1(検索値より大きくて最も近い値)、-1(検索値より小さくて最も近い値)
検索方向:1(上から下に検索)、-1(下から上に検索)

 

見つからなかった場合の返り値より下の項目は必要なければ省略することもできます。
ただこれだけ見てもよくわからないので実際に画像を見ながら使ってみましょう。

 

使用例

E2のセルに=XLOOKUP(F2,B2:B5,A2:A5)という式が入力されています。
検索値がF2ですのでまずは「山田」という文字を見つけてほしいという指示になります。
検索範囲がB2:B5となっていますので、左の表の名前の列(山田~高橋)の中から山田という文字を探すようにという指示です。
返す範囲はA2:A5ですので山田が見つかったら社員番号の列(1001~1004)の対応する値を表示するようにという指示になっています。
結果として出てくるのが1002というわけですね。

 

VLOOKUPだと検索値は選択範囲の左端になければいけなかったので社員番号しか検索値として指定できなかったのですが、XLOOKUPなら自由に設定ができます。
また検索値の値が検索範囲から見つからなかった場合VLOOKUPはエラーが表示されるだけでしたが、XLOOKUPなら任意の文字を表示させることができますよ。
下記はE2のセルに=XLOOKUP(F2,B2:B5,A2:A5,”該当なし”)と入力した例です。
吉田という人はいないので該当なしという文字が表示されていますね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?XLOOKUPについてなんとなくわかってきたでしょうか?
今日ご紹介したもののほかにも一致の種類や検索方向を指定したり、スピルの機能と組み合わせることでもっと便利に使うこともできます。
気になる方はぜひさらに深くお勉強してみてはいかがでしょうか?
デジ・ライフスクールではパソコンスキルを向上させたいあなたを全力で応援しますよ!

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